merrymerrysheep’s diary

中小企業の社長の独り言。

障害者の就労支援

元従業員から、メールがきました。

「昨日仕事場の人にボコボコに殴られて・・・

オラに元気をわけてくれぇ」

 

彼、うちの会社の試用期間中に、

軽度の知的障害であることが発覚。

普通高校、専門学校まで卒業した人が、

40手前の歳で知的障害であることに気づくなんて、

大変驚いた。

確かに仕事ぶりはあやしくて、

何度も教えたことがなかなか覚えられなかったり

注意力が散漫だったのは、不安要素だった。

でも、まさか……。

 

その後は、一緒に病院やハローワークに通い、

障害者手帳の取得や、

障害者向けの雇用情報獲得などを

2人で色々調べたりもしました。

弊社退職後、障害者向けの求人により職を得、

なんとかやっていると聞いていた、のに。

冒頭のメール……。

 

実は、うちで働いている時にも、

今までの会社で一番居心地がいい、

かつて、職場で何度もいじめに遭った、

などという話も聞いてはいた。

 

とは言え、うちの会社で雇い続けるとしても、

仕事時間を短縮して、アルバイト程度の

お給料しかあげられなかっただろう。

 

それより、障害者雇用の義務のある会社で、

彼の能力の範囲で、感謝されながら

仕事ができれば一番だろう、と思った。

その判断は、今でも間違っていないと言い切れる。

 

でも……。

哀しい。

 

普通の能力がありながらも、

怠惰でギャンブル依存症で。

先輩社員たちに怒られ、キレて辞めていった直後に

性格保護を受給し始めたという人も知っている。

その人くらいの心の図太さが、

彼にあればいいのに……。

 

なんて考えながら、市の施設に行ったら、

以前面接で不採用にした女性が受付をしていた。

好感度の高かった笑顔はあいかわらず!

 

弊社で現役で働いてくれている人はもちろん、

面接に来てくれて人も、辞めていった人も、

みんな幸せであってくれればいいのになぁ。